電話
犬が吠えるのは、人間や他の犬だけではありません。
掃除機や車などの物に吠えるワンちゃんもいます。
電話や玄関のチャイム、目覚ましのベルの音に反応して吠える犬もいます。
音が怖い犬の場合
音に反応して吠えてしまうわんちゃんは、
何度も聞き慣れていても、その音がするたびに吠えてしまいます。
ですから「そのうち慣れて吠えなくなるだろう」
と放っておいても、吠えなくなることはありません。
音に慣れさせると同時に「この音は怖くないんだよ」
と教えてあげなければいけません。
まず、犬に電話の音を聞かせるために、
誰かに携帯電話などで家に電話してもらったり、子機の呼び出し音などを鳴らします。
ワンちゃんが吠え出したら、優しく頭を撫でてあげて
「大丈夫だよ」「怖くないんだよ」と教えてあげる。
吠えるのを止めたら「よくできたね」と褒めてある。
基本的なことは、他の無駄吠えトレーニングと同じです。
難しいことなんてする必要はありません。
1日や2日で治るものではありませんが、何日も続けているうちに
だんだんと吠えることが減っていきます。
嫉妬心が強い犬の場合
犬が電話の音に向かって吠えるのには
もう一つ別の理由があります。
飼い主さんが電話に出ている間、犬は放ったらかしになります。
飼い主さんの意識が電話にとられるのが嫌で、
音が鳴る度に吠えだしてしまう。
そんな性格のワンちゃんもいます。
この場合、吠えだしたワンちゃんに声をかけたり、かまってしまったら
「吠えればかまってもらえる」と思ってしまいます。
音が怖くて吠えてしまうワンちゃんと同じことをしても、逆効果になってしまうのです。
こういった場合は、吠え出してもあまり相手をしてはいけません。
厳しく「ダメ」と叱るか、無視をするのが効果的です。
無視をしてもなかなか鳴き止まないときは、少し厳しく叱って静かにさせましょう。
自分のワンちゃんが、怖がっているのか?それとも嫉妬しているのか?
それを見分けるのは難しいと思うかもしれません。
でも、しっかりとワンちゃんを観察していれば、
今どんな感情の状態なのか、すぐに分かります。
怯えた様子で、遠くからワンワンと吠えるようであれば、怖がっている。
今にも受話器に飛びかかりそうに吠えている場合は嫉妬している。
といった、吠えるときの行動でも違いが出てきます。
ワンちゃんを見ているだけでも、
しっぽの振り方や耳の形、表情を見れば感情は読み取れるんですよ。